パワーチェックをする
06/05/10、近くのレーシングショップでパワーチェックをしてもらう。シャーシダイナモを持っていて、しかも飛び込みで計測してくれるショップなんて滅多にないので、これはありがたい。さっそくシャーシダイナモに88ロスを乗せる。走行距離10,864km。オーバーホール後の慣らし運転488km。
フロントホイールをセットし、タイダウンベルトでがっちり固定。なんだか試験を受けるような感じで緊張。リミッターカットのみであとは全てノーマル仕様。きっちり整備してあるという自信はあるのだが、はたして・・・。
パソコンにDATAを入力して、計測の準備。この日はプリンター用のデバイスが故障していたので、後日、CD-ROMで計測結果をもらうことにする。
エンジンに点火パルスのピックアップを取り付ける。ここからエンジンの回転数を拾ってパソコンに送り込む。
かたつむりのような送風ダクトをセットしてラジエータに風が当るようにする。走行風が無いので、強制的に風を送らないとエンジンが過熱してしまうからだ。
まずは適当に暖気してから、いよいよ1回目の計測開始。操作スイッチを持って88ロスに跨がり、アクセルオープン。パソコン画面に映し出されたスピードメーターとタコメーターを見ながらシフトアップしていく。
1速から思いっきり加速していくとフロントフォークが沈み込む。その動きが緩くなったらシフトアップのタイミングだ。だいたい10,300rpmでピークパワー。リミッターを解除してあるから、これは予想通りのタイミング。それにしても2ストロークエンジンなら普通は煙モクモクのはずなのに、まったく煙が出ていない。これは意外。たぶん、ノーマルのチャンバーなのであまりチャンバーが焼けないことと、しっかり洗浄してあるので燃えるようなカーボンやオイルがチャンバー内に無いせいだと思う。
倉庫内に耳をつんざくような排気音を響かせて、1回目の計測終了。53.4馬力。どうもタイヤが減っていたせいか、ドラムの上でリアタイヤが空転して少しパワーをロスしていた感じだ。それでもKさんはこの数値にニコリ。ショップにあるJhaチャンバーとSPキットを組み込んだ91NSRが55馬力程度とのことなので、ノーマル車としては十分か・・・。2回目はタイヤも暖まり、食いつきがよくなるハズだ。さっそく2回目。
2回目の結果は、後輪出力55.5馬力。「こんなパワーのあるエンジンは久し振り」とはKさんの言葉。現行の250ccだと38馬力程度というから、やはり88NSRは伝説の最強250と言われるだけのことはある。
後日もらったDATAによると、トルクも3.9kg-mあったし、これなら新車並みの性能だとKさん。グラフを見ると8,000回転ぐらい回せばNSRらしいパワーを発揮出来るというワケか。これで十分な数値だが、グラフを眺めているとなんだかもっとパワーを上げたいという欲も出てきてしまう。
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