CONTENT
リアサスリンケージをグリスアップ
サイドスタンドを掛けてギアを1速に入れ、リアタイヤの上にパンタグラフジャッキを乗せてシートレールを持ち上げておく。ジャッキのアームが両サイドのシートレールに当たってぴったりだった。シートカウルも外さないでOK。
両方のリアエキゾーストパイプを外す。クランプボルトを緩めて、マフラーごと引き抜く。
ピンチボルトを六角レンチで外す。リアブレーキのトルクロッドを外しておくとスペースが開いて作業が早かった。
1. のピンチボルトを抜いたら中のシャフトを打ち出す。2. のショックアーム〜リンクボルトと3. のショックロアマウントボルトのナットをそれぞれメガネレンチで外す。4. のショックリンク〜フレームボルトは、エキゾーストチャンバーを外さないと抜けないので、手間を惜しんで今回はそのまま。
ショックアームのニードルベアリングに付いたグリスをパーツクリーナーで徹底的に洗い流す。
シャフトやカラーの摩耗や傷をチェック。錆びを#800のサンドペーパーで磨いておいた。丸いのはスラストワッシャー。
ニードルペアリングへたっぷりとモリブデングリスを練り込む。シールのリップ部にも。
1. ピンチボルトの締め付けトルクは2.0〜3.0kg-m。スイングアームとの接面にスラストワッシャーを入れるのを忘れないように気をつける。2. ショックアーム〜リンクボルト、3. ショックロアマウントボルト、4. ショックリンク〜フレームボルトのそれぞれのナットは4.0〜5.0kg-m。リアブレーキトルクロッドの両サイドのカラーにもモリブデングリスを塗って取付け。締め付けトルクは2.4〜3.0kg-m。
跨がってストロークさせてみると、グリスアップする前と明らかに違うフィーリング。初期は柔らかく、そしてぐっと踏ん張るプロリンクサスの微妙な動きがはっきりと分かるようになった。まるでリアサスをOHしたような感覚さえあって、やはりココは要メンテ箇所だろう。