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オイルフィルターを交換する
エンジンを回すとオイルフィルターの辺りからエンジンオイルが漏れてエキゾーストパイプに垂れてくる。そのためにオイルが焼けて白煙が上がるし、クランクケースを伝って落ちたオイルがリアタイヤにまで付くことが分かった。たぶん、オイルフィルターのOリングがヘタっているせいだと思うので、急きょ交換することに。走行距離28,610マイル。
フルカウルのVFは、まずアンダーカウルを外さないといけない。クイックスクリュータイプのビスを6箇所、普通のネジを4箇所外す。この辺りの整備性は普通。
オイルフィルターの品番は15410-MJ0-003/004。ベスラからもOEMで発売されていた。適合車種を見るとCBR400R、VF400R/F/Z、CBX750/F、VF750F、VF1000F、VT1100C(88y)、EN400ツイン、VN750ツインとあった。
エンジンをかけてオイルを温めておいてドレンボルトからエンジンオイルを排出。ちなみにドレンボルトの締め付けトルクは3.5-4.0kg-m。
カリフォルニア仕様のVFはオイルフィルターの前にキャニスターが付いているので、まずはステーごとキャニスターを外して、次にオイルフィルターをカップ型のオイルフィルターレンチで外す・・・と思ったらエキパイが邪魔でレンチが回せない。
そこで汎用タイプのオイルフィルターレンチに変えて取り外す。エキパイまで外すはめにならなくて良かった。
チェックしてみるとOリングが座面よりも引っ込んでいるような状態。これではオイルが漏れるのも当り前か。
新品のオイルフィルターを取付ける前にカートリッジの中にエンジンオイルを流し込んで、エレメントにオイルをあらかじめ染み込ませておく。Oリングにも少量のオイルを塗って取付け。取付けトルクは1.5-2.0kg-mだが、これはOリングのつぶれ具合で判断して締め付ける量を決める。
新しく入れたエンジンオイルはモチュールのファクトリーライン300V 4T 5W40。8耐でも使われるレーシングオイル。フルーティーな香りがいかにも特別なオイルという感じ。今回はオイルフィルターも交換したので3リットル分入れる。
エンジンを2〜3分かけてオイルを回し、エンジンを止めたら車体を立ててフィラーキャップを突っ込んでオイルレベルチェック。サービスマニュアル通り3リッターでぴったりだった。オイルフィルターからのオイル漏れもチェックして、これでOK。
モチュールの300Vを入れたら音が急に静かになってびっくり。フリクションが減った感じの吹け上がりと、しっかり油膜が作られているような柔らかいサウンドが心地良く響く。完調なVFサウンドはこれなのか、といった感じ。