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リアブレーキキャリパーをOHする
09/09/05、リアブレーキの効きがイマイチなのでリアブレーキキャリパーをオーバーホールすることに。まずはリザーバータンクのフタを開けておいて、キャリパーの左右に付いている2つのブリードバルブからフルードを注射器で吸い出す。
キャリパーを「割る」のに4本のトルクスボルトを抜くのだが、まず先にE-12のソケットレンチで緩めておく。そしてブレーキホースボルトを外し、キャリパーボルトも外す。
リアブレーキディスクプレートの厚みは10.0mm程だった。限界は9.0mmなのでまだまだOKな感じ。
ピストンの先端はかなり錆びていた。もう傷つくのを承知でウォータープライヤーで挟んで引き抜く。
ピストンの錆びた部分をサンドペーパーで磨く。ダストシール辺りが汚れで段差になっていたので、かなり動きが悪かった様子。
マスターシリンダーも分解してチェック。シリンダーやピストン、カップはきれいで問題なさそうだった。洗浄してカップにフルードを塗って再組み付け。あとは、ブレーキペダルのアジャスト機構が固着気味だったので、ここを念入りにきれいにし、ブーツの中のパーツはシリコングリスを塗っておいた。
パッドピンの状態がひどく、錆びで変形してパッドがスライドしづらそうな状態。本来なら新品にしたいところだが、今回はサンドペーパーで整形して再使用。
パッドもまだ残りがあるので再使用。もともとリアブレーキをあまり使わない走り方なので、これでまだかなり保つと思う。裏のシムに描かれている矢印を進行方向に向けてセット。
きれいに洗浄したシリンダーの溝へ新品のピストンシールとダストシールをはめ込む。はめ込む前にブレーキフルードを塗っておく。そしてピストンをいっぱいまで奥へ。
AとBのキャリパーの間に入れるジョイントシールも新品に。メーカーの在庫は残り5個。
ABキャリパーを合体。トルクスボルトで締め付ける。締め付けトルクは2.0〜2.5kg-m、パッドピン1.5〜2.0kg-m、ブリードバルブ0.4〜0.7kg-m。そしてキャリパーボルトは2.0〜2.5kg-m。
マスターシリンダーも取付け。ブレーキホースボルトの締め付けトルクはキャリパー側もマスターシリンダー側も2.5〜3.5kg-m。ちなみにマスターシリンダー側は回り止めの金具がワッシャー代わりになっているので、かますワッシャーは1枚だけ。
ワコーズSP-Rをリザーバータンクに入れる。グリコール系DOT5.1のコンペティションスペシャル。熱にはかなり強いようだが、リアブレーキには過剰品質かも。ブレーキペダルをポンピングして、そしてエア抜き。
ブレーキペダルの高さを調整して、ブレーキランプの点灯スイッチも調整。
試乗してみると、制動力自体はそんなに変わっていないと思うが、タッチがダイレクトでしかもコントローラブルなフィーリングに変わってくれた。また、スポンジーな感覚が無くなったのもありがたかったが、これはいままでマスターシリンダーのアジャスト機構の固着でブレーキペダルの踏みしろが大きかったのが原因だったようだ。それが今回改善され、かなり「使える」リアブレーキになった印象。