カウンターシャフトオイルシール交換
走行後、いつもアンダーカウル内にオイルが溜まるのは、カウンターシャフトからのミッションオイル漏れが原因だと判明。07/10/13、さっそくカウンターシャフトシールを交換する。今回はミッションオイルを抜かずに交換しようと思い、脚立にステップをかけてバイクを傾けた状態で作業することに。これで交換時、少しは漏れる量が減るはずだ。
金属板にラバーコートしてあるカウンターシャフトシール。再利用しないので、ペンチでこじるための穴を電動ドリルであけてしまう。奥にベアリングがあるので、それを傷つけないように慎重にシールだけに穴をあける。
穴があいたら先曲がりペンチを突っ込んで、てこの要領でシールを引き出す。支点をシールのラバー面に置いて、他を傷つけないように。特にカウンターシャフトやシールが打ち込まれているミッションケース部分に傷をつけると、そこからミッションオイルが漏れてしまうので注意。
こんな感じにきれいに抜けた。もっとも、普通はカウンターシャフトを抜いた状態で交換するので、もっと簡単なはずだが・・・。
新品のシールを打ち込む時、リップを切らないようにビニールテープを伸ばしながらシャフトに巻いておく。また、滑りが良いようにビニールテープにはオイル等を塗っておく。一方、シールの外周にはゴムを侵さないシリコングリスを塗っておく。シリコングリスを塗って滑りをよくしておかないと、打ち込み時にラバーコートが引きつれて変形し、オイル漏れの原因になる。
リップ部は奥に長く折り込まれているので、それが外に飛び出てしまわないように慎重にシールを手で押し込む。もしリップ部が飛び出てしまったら、軽くカウンターシャフトを回しながら、ドライバーの先などでやさしく押し込む。リップ部を切らないように注意。
塩ビの水道管を当てて軽くハンマーで打ち込めば完成。奥のベアリングがシールタイプだし、バイクを傾けているので作業中、オイルはほとんど漏れて来ない。もちろんミッションオイルを抜いて作業すればいいだけの話だが・・・。
リップ部が巻き込まれていないかよくチェック。シールの打ち込みはミッションケースと面一でOK。ベアリングがかなり奥まっているのでシールはどこまでも打ち込めるが、打ち込み過ぎるとシールが変形して逆にオイルが漏れる。また、傾いて打ち込むのも漏れの元。
念のためにギアシフトスピンドルのオイルシールも交換しておく。ここから漏れているかどうか、上から流れてくるオイルのためによく分らなかったからだ。こちらも細いドリルで穴をあけてペンチの入るスペースを作る。
同じく先曲がりペンチでシールを抜く。奥にベアリングがあるのでオイルは一気には出て来ないが、こちらはミッションオイルに完全に浸かっている位置だけに漏れのスピードは早い。素早く作業することにする。
同じようにシールのリップ部を保護するために、スピンドルにビニールテープを巻いてからシールをはめ込む。手で押し込めるぐらいだが、一応、適当な塩ビ管を当てて打ち込む。こちらも面一でOK。打ち込み過ぎはとにかく良くない。
カウンターシャフトとギアシフトスピンドルの両オイルシールの交換終了。いままでアンダーカウルに溜まったオイルがリアタイヤにまで流れやしないかと心配していたが、これでもう安心なハズ。
交換したシール。たぶんリップ部が硬化していて油圧がかかった時にそこからオイルが吹き出してきたのだと思う。交換後に走行してみたが、オイル漏れもなくホッ。
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