チェーンをリベット式にする

もともと付いていたのがWALZE(日本ヴァルツェ株式会社)のEXチェーン、520X-120L。ノンシールタイプでジョイントはクリップ式になっていた。2ストローク車はけっこうチェーンがはねるようで、もし何かの拍子にクリップがヒットして外れてしまったら恐い。そこでリベット式(かしめ式)ジョイントに変更する。クリップをドライバーで進行方向に押せば簡単にクリップは外れる。ちなみにクリップは必ず進行方向の逆側に口が開いた状態で取付けないと危険なのだ。

以前購入した南海チェーンカッター(5850円)を引っぱり出してきた。ちゃちな造りだけど、これひとつでチェーンカット、圧入、かしめが出来てしまうとてもコストパフォーマンスの高い工具。3回使っているが、まだ壊れてきていない。

クリップを外したらすぐにピンが抜けるかと思ったらダメ。そこで南海チェーンカッターをチェーンカットモードにして2本のピンを押し出す。六角レンチでボルトを回せば簡単にプレートからピンが外れる。これでチェーンが「切断」出来たというわけだ。

新品のリベット式のジョイントでかしめる。520サイズなら大抵はOKのはず。気をつけなければいけないのはシールタイプかノンシールタイプかの区別。コイツはストックのEXチェーンに同梱されていたリベット式ジョイント。もちろんノンシールタイプだ。

バイクの内側から外に向けてピンを差して、そしてまずはプレートを圧入。圧入モードにしてボルトでプレートをピンの頭に押し込む。本当によく出来た工具だが、使い方を間違えると簡単に壊れるので注意。圧入は他のプレートと同じ高さになるまで。押し込み過ぎるとこのジョイント部分だけ狭くなってしまうので気をつけなければいけない。

こんな感じにきれいに圧入出来た。あとはプレートから飛び出ているピンの頭をつぶして広げ、抜けなくすれば良い。

今度はかしめモードに変えて、六角レンチで慎重に締め込んでいく。マニュアルには1周以上締め込まないこと、とある。押し込み過ぎるとピンの頭が潰れ過ぎて割れてしまうというわけだ。そうなると強度が落ちてしまうので、また新品を使ってやり直し。

ピンの頭がプレートの穴より大きく広がっているかどうか、付属のゲージでチェックしてみる。プレートの穴と同じサイズの溝が付いたこのゲージが差し込めなければOK。

ピンの頭に割れがないか爪を当てて回してみてチェック。割れがあれば引っかかりを感じるのですぐに分る。かしめ具合もいい感じ。リンクの動きもスムーズで、これで完成。10分もかからず簡単に出来た。

ちなみにドライブスプロケットは16T、ドリブンスプロケットは39Tのセットで、チェーンは106リンク。

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