タイヤを交換する

2007/04/20、注文しておいたタイヤが入ったとの連絡を受け、さっそくホイルをはずしてレーシングショップに持ち込む。フロントのメンテナンススタンドがあると前後のホイルを外したまま放っておけるのですごく手軽なのだ。

ハイゼットカーゴに前後ホイルを積み込む。どちらのホイルもブレーキディスクプレートを傷つけたりゆがめたりしたく無いのでこんな積み方をする。ホイルを車内部のサイドとリアの壁面に当てて立てかけ、ブレーキディスクプレートを守る。中央にはつっかえ棒代わりに重い工具箱をセット。あとは前方に転がってこないように「タイヤ止め」をタイヤにかっておけば、がっちり固定されたカタチになる。ちなみに、リアクオーターウインドウにガードバーがある車なら、ホイルを立てかけた状態でホイル上部をガードバーにロープ等でくくり付けておくのがいいとか。

いままでついていたタイヤはダンロップライディーンGPR50。まだ溝もあったしサイドウォールもひび割れていなかったが、やはり新品に換えなくては・・・。新しく装着するタイヤは、ブリヂストンのBT-090。

フロント:BT-090 RADIAL(商品コード2009)110/70R17 M/C 54H TL 標準リム幅3.00インチ (許容リム幅2.75〜3.50インチ) 外径592mm トレッド幅111mm
リア:BT-090 PRO RADIAL(商品コード1419)150/60R17 M/C 66H TL 標準リム幅4.50インチ (許容リム幅3.50〜4.50インチ) 外径620mm トレッド幅156mm

タイヤをはめ換えたらバランス取りも。バランサーにホイルをセットして、いつも同じ箇所が一番下に来てしまわないかをチェック。そんな箇所があれば対面のリムにウエイトを貼ってバランス取り。ホイルをどの位置にセットしてもそこから回転しようとしなくなればOK。どこかが偏って重くなっていることが無いというわけだ。

タイヤは製造過程でけっこう重量の偏りが出るようだ。やはり重力のある場所で作っているからしょうがないか。今回は鉛のウエイトを40g装着。5g違っただけでもホイルが回り出すので、もしバランスを取らずに走ったらかなりブレが出そう。写真は粘着シートでくっついているウエイト。あとでこの上から赤いガムテープでカバーしておくことにする。ちなみにフロントホイルは以前のウエイトのままでちょうどバランスが取れていた。

ついでにホイルのダストシールのリップ部にマルチグリスを塗っておいた。潤滑と、ゴミや水除けのためだが、ゴムが劣化しているとアクスルシャフトの動きに巻き込まれて切れてしまったりするようなので、それの防止の意味もある。

フロントとリアのアクスルシャフトも軽く磨いてマルチグリスを薄く塗っておく。

リアホイルをセットして、チェーンを張り、そして締め付け。アクスルシャフトナットの締め付けトルクは8.5〜10.5kg-m。締め付けると右のチェーンアジャスターの位置がズレてくるのでその辺りも計算してチェーン張りを調整しておく。

チェーン張りは本来、フロントタイヤとリアタイヤが一直線になっているかちゃんと目視して左右のアジャスタを調整するのだが、あまり気にしないでスイングアームのインジケーターで合わせてしまう。念のため、ドライブスプロケットからドリブンスプロケットにかけてチェーンラインが真っすぐになっているかチェックしておく。張り具合はチェーン中央で2.0〜3.0cmの振幅になるように調整。チャンバーに当らないぎりぎりまでたるませているという感じ。スイングアームが沈み込んでいくとかなりチェーンが張るので、張り過ぎには注意だ。

フロントホイルを取付ける。ブレーキキャリパ取付ボルトは2.4〜3.0kg-mの締め付けトルクで。ピンチボルトは1.8〜2.5kg-m。そしてフロントアクスルシャフトのナットは5.5〜6.5kg-mで締め付ける。下手な順序で取付けるとブレーキパッドが引きずってしまうことがある。取り付けた後はちゃんとフロントホイルがくるくる回るかチェック。

例によってタイヤ表面のワックスをアセトンで拭いておいた。ハイグリップタイヤのBT-090。どんな具合か、乗るのが楽しみだ。

取りあえず空気圧は少し高めに入れておく。保管しておくうちに少しずつ空気が抜ける分を見越してだ。走行する時には前後200kPaに調整する。

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