Fブレーキフルードカップステー製作
フロントブレーキのフルードカップが宙ぶらりの状態だった。ちなみにカップはRS250のモノのようで、低く、そしてホースも長いタイプ。硬質スポンジにはめ込まれ、これがステー代わりだ。
RS250では硬質スポンジの一方の穴をトップブリッジの上に突き出たフロントフォークに被せて固定していた。この90NSRもたぶん10mmほどフォークを上に突き出させて使っていたと思う。ただ、そうするとノーマルより前下がりのセッティングになるし、フォークが沈み込んだ時、カウルとフロントフェンダーが当りそうで不安。10mmの突き出しは出来ると聞いてはいるが、とりあえずスタンダード状態で行きたいのでフルードカップが宙ぶらりなのだ。
そこで新たにステーを作ることにした。これはMC21に使われていたカウルのサイドステー。先端のスピードナットの部分を取り外したジャンク品があったのでこれを流用してみる。けっこう軽いし、長さや角度がちょうど良さそうなのだ。
ステーの尻部分の余計な箇所を金ノコで切り落とす。割と柔らかい素材なので簡単だった。ステー自体は折り曲げて強度を出してあるのでかなり丈夫。カウルを固定していたモノだから当然か。
もともと肉抜きの穴が開いていたので、ここに固定用の太いボルトが入るようにヤスリで径を広げる。それにしてもぴったりの位置に穴があってラッキー。
こんな感じで取付ける。ステーの固定はトップブリッジのイグニッションキーシリンダの取り付けボルト穴を使う。念のため緩み止めのスプリングワッシャーを入れて取付けた。写真は一番右にステアリングを切ったところ。スクリーンにもカウルステーのでっぱりにも当らず、絶妙な位置にキマった。
ステーの先端のプレートを少し湾曲させてカップに沿うようにして、1枚ゴム板を噛ませてからタイラップで固定。これで十分使えそうだが、もう少しカップの取り付け部分を改良して、しっかり取り付け出来るようにするつもり。
スクリーン越しに右から見たところ。いい感じの位置に固定出来た。強度も十分だ。
タイラップでは安定が悪いし、万一の時、パーツが飛び散りそう。というわけでさらにステーを改良してみる。100円ショップのダイソーでポリプロピレン製の0.8mm厚のシートを購入。実はこれはダイソーオリジナルの「まな板シート」。70℃の耐熱性があるというし、これを材料に20mm幅のベルトを切り出す。
ヒートガンで少し熱して丸い型をつける。熱風を近づけ過ぎると溶けるのでさっとあぶる程度。
カップの径を現物合わせで計りながら、ちょうどぴったりカップが入るようにポリベルトの端を重ね合わせ、そこにドリルで3.5mmほどの穴を開ける。この輪をステーに取付けるのだ。3.2mmのリベットを2本打ち込むことにする。ステーには最初から穴が開いていたのでこの穴を利用。
ハンドリベッタでこんな感じに美しく取り付け出来た。内側からリベットを引き抜きたかったので、ハンドリベッタを強引にベルトの横から突っ込んでバチン。
これが完成写真。ステーのポリベルトの下からフルードカップを突っ込んで、上からひと回り太いキャップを被せて固定。元がまな板だけにけっこう強度もあって十分いける感じ。それにごくシンプルで軽量なのがいい。ステアリングに取り付けるパーツだけに軽いことに越したことはない。
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