カウルの傷を修復する

08/12/06、90NSRのカウルの修理を始めることにする。フロントアッパーカウルに大きな割れが3箇所。これは以前使ったコニシFRP補修セットで修復出来そうだが、元通りに整形するのはちょっと難しそう。ある程度デコボコでも塗装でごまかすか・・・。

アンダーカウルはボス留めのところの割れが一箇所。カウル表面の汚れと浅いガリ傷はネバダルで擦り落とすとかなりきれいになってくれた。白のウレタン塗装面は、剥がれ落ちてもベースがFRPの白ゲル仕様なのであまり目立たないのだ。

ボス留めのところの割れの汚れを落とし、ササクレをきれいに噛み合わせてみた。この傷はFRP補修セットのパテを塗り込めることにする。

グラスクロスをハサミで細かく切って短い細かい繊維にして、2液混合タイプの接着剤に練り込む。

出来たパテを傷の穴に塗り込める。裏にはグラスクロスを2枚貼り込んでおいた。これで強度は十分だと思う。

フロントアッパーカウルの割れは、裏からグラスクロスを2枚貼り込んで接着。一応、マスキングをして補修跡の見栄えをよくしておいた。

表側はパテ埋めしたいので、バキバキになっている傷口をリューターで彫り込む。

そのあと、リューターにサンドペーパーを付けて、なるべくなだらかになるように整形。そしてグラスクロスの繊維を練り込んだパテを盛る。

あちこち出来た傷も同じようにパテで。グラスクロスに繊維を混ぜ込むとかなり厚く盛れるのがイイ。

1日置いてパテが乾いたら、リューターのサンドペーパーで削る。これでかなりなだらかになってくれたので、やる気が出てきてさらに小さな「ス」を埋めるため、1液タイプの薄付けパテを盛ってみた。

1液タイプの薄付けパテを盛って1日養生後、今度は240番のペーパーをサンドペーパーブロックに付けて、平面が出るようにていねいに水研ぎ。あとは400番で磨き、最後に部分塗装をするところ全体に800番で足付けをして塗装準備完了。

アンダーカウルは塗装面に出来たガリ傷の周囲を240番のサンドペーパーで削ってエッジをなだらかにしてみた。そして周りを800番で足付けしたあと部分塗装。サーキット用ならこれで十分、けっこう目立たなくなると思う。

マスキングをしてまずはホワイトをプシュー。冬期で気温が5℃までしか上がらなかったので、塗る前にじっくりとスプレー缶を湯で温めておいた。それでもすぐに冷えてきてガス圧が下がってくるので、スプレーする毎に温め直さないといけなかった。

4日ほど完全硬化を待って、次はレッドのエアーウレタンを吹く。ウレタンはかなり厚く塗れるので傷はほとんど目立たなくなってくれた。

傷ついてしまったステッカーを自作。最初に作った材料が残っていたのでこれは楽だった。

この機会にフロントアッパーカウルとシートカウルのゼッケンベースをブルーに塗装してみることに。ホワイト部分を800番で足付けして、レッドの部分にも1mmほどブルーをかけるのでここにも足付け。ていねいにマスキングしてカーブ部分はデザインナイフで切り抜き。ただ、レッドとブルーは補色同士でハレーションを起すので、境目はあまり目立たない感じ。

イサム塗料のエアーウレタンをプシュー。

カウルは最後の水研ぎをして、2000番のペーパーとアクリサンデーで磨き出し。そしてステッカーを貼って、これでカウルの修復終了。ゼッケンベースにブルーが入って新鮮なイメージになった。

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