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タイヤ交換をする
一晩放っておくと空気が抜けてしまうようになった。これはたぶんチューブのどこかに小さな切れ目が入ったと思う。それとタイヤのスリップサインも出てきたので、両方を換えることに。まずは何はともあれマフラーを外す。
このままホイールを車体に付けたままでタイヤ交換することも出来るらしいが、今回はホイールを外してタイヤ交換作業を進める。22ミリのメガネレンチでナットを外す。タイヤを接地させてリアブレーキを思いっきりかけておいて、一気に緩める。
ホイールを外すと、リアドラムブレーキのシューが顔を現す。まだシューの厚みがあったので、当分、リアブレーキは保ちそうだ。
チューブの空気を抜いてから、まずはタイヤレバーを使ってビードを落とす。ホイールにはまったタイヤの「耳部分」を内側中心のくぼみまで押し込む作業。リムを支点にしてテコの要領で少しずつこじったり、体重をかけたりしてビートを落とす。2本のタイヤレバーの間隔を少しずつ広めていけばすんなり。ビード落としは両サイドとも行う。
落としたビードを今度はタイヤレバーで引っ掛けてホイールの外側に外す作業。ホイール対面のビードが中央のくぼみに落ち込んでいる分、こちら側に引っ張り出す余裕が出来る。ホイールのリムを傷つけないために使うリムカバーは今回は無し。多少の傷は気にしない、気にしない。
10cmぐらい横にもう1本のタイヤレバーを差し込んでビードを持ち上げる。先の1本を抜いてさらに横に差し込んで・・・。タイヤチェンジャーになったつもりで順番にビードを外していく。
片側のビードが外れたら、隙間からチューブを抜き取ってしまう。いったんバルブをホイールの中に押し込んで、チューブを隙間から引きずり出す。
そしてもう片方のビードをホイールから抜けば、これで古いタイヤが取り外せる。新しく用意したタイヤはメイドインタイランドの3.00-10 42JP。Vee Rubber(ビーラバー)社製で、一応タイホンダやピアジオのスクーターに使われているブランド品のチューブレスタイヤ。2本で2500円。荷重指数42は最大荷重150kgまで、速度記号Jは最高速度100km/hまでを表しているから、50cc用としては立派な物。
内側を覗くと緑の丸いマークがあった。もしかしたらこれが軽点マーク(バランスマーク)かも知れない。どのみち50ccのタイヤでホイールバランスを気にしなくていいと思うけれど、一応、このマークがバルブのところに来るようにしてみる。
ローテーションマークはしっかりと守って、矢印が回転方向にちゃんと向くようにセット。トレッドパターンが逆になると排水性が悪くなってしまう可能性がある。ちなみにサイドウォールに「0402」の数字があったので、たぶん、02年の04週目が製造年月日。在庫処分品といったところか。
新しいタイヤをホイールにセットして、外した時と逆にビードをはめ込んでいく。中にチューブを入れるのでかりにビードに傷がついて密閉が保たれなくなったとしてもOKだが、やはりビードを傷つけないように優しく、慎重に。
片方のビードがはまったら、ここでチューブを入れ込む。ダンロップの3.00 90/90 TR87S。L型バルブだが、このL型バルブでないとDJ-1Rのホイールに付けた時に空気ポンプの口がはめられないのだ。チューブを入れ込んだら、空気を少し入れて膨らませておく。チューブのねじれがないかチェックするためと、タイヤレバーで傷つけないようにするため。
せっかくの新品チューブを傷つけたら元も子もない。タイヤレバーでチューブを挟まないように慎重に進める。それとビードクリームの代わりに、洗剤をビード部に塗っておいて滑りをよくしておいた。これはあとでビードを出す時にも効果がありそう。
古いチューブをチェックしてみると、装着時にタイヤレバーで傷つけた痕があった。今回ここが劣化して穴があき、空気が漏れていたのだ。パッチを当てれば直る程度だったけれど、このバルブがI型で空気ポンプが使えないので、もう廃棄。
タイヤをはめ終えたらビード出し。これはガソリンスタンドのエアタワーを借りて一気に空気を送り込んでパンパンと二回鳴れば、それでビード部がホイールにちゃんとはまり込んでOK。今回は足踏み式の空気ポンプを使って試しに空気を入れてみたら、これだけで音も無くビードがちゃんとはまってしまった。
元通りホイールを取り付けて、あとはマフラーを取り付けてタイヤ交換終了。