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デジタルタコメーターをつける
チューニングしてどういう変化がおきたか、感覚だけではごまかされやすいし、つい思い込みが入ってしまう。というわけで中古のデジタルタコメーターをヤフオクで手に入れてみた。7250円。キタコが出している汎用エンジンタコメーター「PET-302」だが、製造は有名な追浜工業株式会社。2ストローク1気筒(4ストローク1気筒)専用で、新品だと12600円。まずは電池を入れ替えようと、表面のパネルをスクレーパーで剥がしてみた。
さらに極細のプラスドライバーで液晶パネルを外す。本体大きさは44×61×12mm、30g。本体横のセンサー部にアンテナリード線が付いている。
何かの信号を拾ったせいか、直前の累積運転時間が表示された。どうやら電池は生きていて、液晶に何も表示されていないのは正常な状態だったようだ。
基盤を裏返してみてみると、見たこともない電池が使われていた。専用電池のようだが、まァ、なにかボタン電池が流用出来ると思う。ちなみに電池寿命は20000時間らしいから、当分イケそう。
付いていたアンテナリード線は短過ぎるので適当なリード線を用意して本体にセット。
本体取付のためにマジロック(マジックテープ)を貼っておいた。コイツは強力で手で思い切り引っ張ってもなかなか剥がれないし、「毛足」の部分がクッションになって計器には良さそう。
マジロックで本体をスピードメーターの上にセット。アンテナリード線をすっきりとエンジンまで回すためにカウルに穴を開けた。ちなみに、アンテナリード線は金属フレームなどに接触していると受信パルスが減衰されるとか。なるべくアンテナリード線が金属部に接触しない方がいいらしい。
このデジタルタコメーターは、イグニションコイルがスパークプラグに送る点火パルスを受信する。本体のセンサー部をプラグケーブルに近づけても計測出来るし、アンテナリード線をプラグケーブルに巻いてもOK。普通は3〜5周させればいい。
絶縁テープで取れないように上から巻いて完成。
さっそくエンジンをかけてみると、アイドリング回転数をちゃんと表示してくれた。回転数表示間隔0.5秒、精度±10rpm。エンジンを切ると、自動的に累積運転時間を表示してくれて、ボタン類は一切付いていない。ちなみにPET-302は2ストローク単気筒用だが、モンキーのように1回転ごとに点火する4ストローク1気筒なら計測出来るようだ。一応、防滴II型相当の性能があるので、ずっとこのまま付けておいても良さそう。
現在の基本DATAを取ってみる。アイドリングは1,280rpm。クラッチインのタイミングは3,200rpmだった。平地で9,300rpm回り、65km/h。下り坂でのMAXは10,300rpmで70km/hという感じ。