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タンクキャップをチェックする
先回のレースでガス欠のような症状が出たので、一度、タンクキャップのワンウェイバルブをチェックしてみる。ここが詰まっていると、ガソリン消費につれてタンク内が陰圧になって、キャブレーターにガソリンが落下しないことがあるからだ。タンクキャップ周囲のボルト3本と、内側のボルト1本を外してタンクキャップアッシーをごっそり外す。
矢印の小さな穴から外気が入る。タンクの穴を塞ぐパッキンの下側の隙間を通ってタンク内まで空気の通り道が作られているが、その間にワンウェイバルブがある。ワンウェイバルブはガソリンを外に出さずに空気をタンク内に入れる役目だ。
さくさくと分解していくとオレンジ色のワンウェイバルブが現れた。よくみると2つのバルブが付いていて、空気がタンク内に入るだけでなく、タンク内からも空気が出られるようになっていた。これは知らなかった。時おりタンクキャップから「く〜」というガスの漏れる音がしていたので、ワンウェイバルブがおかしくなっているのかと思っていたが、元々タンク内から外にガスが逃げる構造なら問題ない。
オレンジ色のモノがラバーで出来たバルブ。片方からの空気圧に対してゴムがたわみ通路が開く。パーツクリーナーを吹いてみるとラバーがピ〜と鳴った。やはり例のガスの漏れる音はこのワンウェイブバルブの音のようだ。通路に詰まりもなく、どうやらワンウェイバルブや「エアライン」には異常はないようだった。
というわけで、次に怪しい社外品のガソリンフィルターを取り外してみた。落差のあまりない中でガソリンフィルターを付けるとガソリンの流れが止まることがあると聞いたことがある。フィルターに詰まりはなかったが、いつもここに「空気溜り」が出来ているのが一番の問題だと思う。
内径5mmの耐油チューブに換えてみる。17cmに切り出して交換。
いくら曲がっていても今度は途中に空気が入らないので安心。また、ガス欠症状が出た時、チューブが透明なのでちゃんとガソリンが流れてきているか、ここでチェック出来るのもいい。とりあえずこれで様子をみよう。