PGMステッカーを製作する

中古で購入した88テラのリアカウルには、「PGM CARBURETOR」のステッカーが貼られていなかった。このステッカーはすでに廃盤。純正品を手に入れるのはまず無理なので、自分で作ってみることにする。

最近では一般のインクジェットプリンタでオリジナルステッカーが作れるキットが市販されている。エーワン株式会社の「手作りステッカー」。A4用紙3枚分で850円。これは染料インクでも顔料インクでもプリント出来るのでありがたい。粘着剤のついたホワイトラベルにプリンタで印刷して、その上から付属のUVカットの透明保護フィルムラベルを貼ると耐水・耐光性に優れたステッカーが出来上がるとか。

ネット上にあった画像を拡大してフォトショップで加工。文字部分をパス切りして元データを作っておいた。これをエプソンのPX-V630(顔料インク)で1/4に縮小してプリントアウトしてみる。

すると暗い色の発色は十分だが、薄い黄色の発色が悪く、いかにも「コピー」という雰囲気になってしまった。そこで黄色部分だけ「重ね刷り」してみることに。赤色部分は黄色の上にそのまま乗せる。これだと印刷ズレもなく、色味も増す感じ。「PGM」の文字部分は黄色に乗せると黒色に変わってしまったので「抜く」ことにした。

印刷ズレ対策として出来るだけ先頭の方に寄せてプリントアウト。

黄色をプリントしてから、もう一度ラベルをセットして、今度はすべてのカラーをプリント。黄色部分だけが「重ね刷り」され、発色が良くなってくれた。印刷ズレはまったく無し。印刷設定は「用紙の種類/写真用紙」の「印刷品質/スーパーファイン」。う〜ん、安物のプリンタとは思えない仕上がり。

インクをよく乾かしてから、付属の透明保護フィルムラベルを貼る。気泡が入らないように端から空気を逃がすように順に密着。やり直しは不可能なので緊張する作業。

そしてステッカーを切り抜く。本当はフチを少し白く残した方がいいらしいが、これは切り口にインク面が現れないようにするため。

完成したPGMステッカー。プリントの精度は最高。色味はまァ、本物だって褪色して変化しているから、これで問題なし。

透明保護フィルムラベルを貼っていない状態で、パーツクリーナーを吹きかける実験。かけてこすってみるとやはりインクが取れてしまう。当たり前か。一方、透明保護フィルムラベルを貼った方はパーツクリーナーをまったく寄せ付けなかった。この透明保護フィルムラベルがすごい。

さらに、水の中に入れて一晩置いてみた。断ち切ったフチからインクが滲むかのテスト。まったくそんな様子もなく、耐水性はかなりのモノだと思う。

さっそくリアカウルに貼ってみる。いい感じ。

ついでにフロントアッパーカウルにも貼っておいた。本当はここのステッカーは下部の文字が「IGNITION SYSTEM」だが、気にしない、気にしない。

近くでみても質感が「本物」そっくり。あとは経年変化でどれだけ劣化するかが問題だが、とりあえずは大満足だ。

SINCE 2004.05 (C)take4-web All Rights Reserved.