88テラのパワーチェックをする
88テラのオーバーホールが終わったのでパワーチェックをすることに。その前にまずは慣らし。50kmまでは5,000rpmに押さえ、その後は10kmごとに1,000rpmずつアップさせていった。100kmでOKだと思うが、念のため200kmまではレッドゾーンの11,500rpmに入らないようにして慣らしを終了。
キャブレータは新品のロングライフニードルを入れたし、同調も左右のピストンの高さをしっかり合わせておいた。エアスクリューは2回転と3/8、これで調整はいいと思うが、200kmの慣らしが済んで全開加速してみると88ロスに比べて吹け上がりがマイルド。もう少しドッカンパワーのフィーリングが欲しいところなのだが・・・。
2速はレッドゾーン入口で頭打ちがある感じ。1速や2速〜は12,000rpmまでなんとか回ってくれるようだ。全開走行をしたあと点火プラグをチェックしてみるとフロントもリアもキツネ色に焼けていていい感じ。新品プラグに変えれば良かったが、前回変えた時から600kmしか走っていなかったのでケチってそのまま。
バッテリーの電圧が低いとPGMコンピュータを壊す恐れがある。開放電圧を測ってみると12.74V。これならまァ、いいか。12.3V以下だと要交換のようだ。新品バッテリーのストックもあるが、先回変えてからまだ6ヶ月しか経っていないのでバッテリーもそのまま。
07/01/04、レーシングショップに88テラを持ち込んでシャーシダイナモにかけてもらう。走行距離は9,580km。
今回は回転数のピックアップがうまく出来なかった。どうもエンジンに取付けるピックアップケーブルのクリップに問題があったようだ。とりあえず出力チェックだけをしてもらうことに。体感では少しマイルドだったが、はたしてパワーがちゃんと出ているか気になるところ。移植した腰下部分がまともかどうかもこれでだいたい想像がつくというもの。
しっかり暖機したあと、6速全開でパワーチェック。排気音が88ロスに比べてやはり静かだ。2回ダイナモにかけてもらって、最高出力は55.1馬力。88ロスは55.5馬力だったから、少し劣るか。「気持ち濃い目の気がする」とKさん。1月の寒い時期に濃い目では、夏はもっと濃くなってパワーダウンしそう。メインジェットを少し絞るといいかも、とアドバイスを受けた。俺はパワーを上げるにはメインジェットを大きなモノに変えるのがセオリーと思っていただけにこれは意外。それにしても、まァ、55.1馬力出ていれば悪く無い。クランクセンターシールが抜けていたことを思えば、よく復活してくれた。
もしかしたらプラグを新品にすると少しパワー感が上がるかも知れない。Kさんいわく「ミッションオイルのフリクションロスも大きい」とか。安いオイルは高回転でシャビシャビになって泡立ち、これがけっこう抵抗になるそうだ。ケースの内圧も高まるし。いままでは一番安い純正のG1を使っていたが、せめてG3にしておけば良かった。こうしたいろんなフリクションロスを取っていくと、一番おいしい最後のひと伸びの部分が出てくるかも知れない。
2回計測して2回ともほぼ同じDATAだった。最大出力55.1馬力。グラフに大きな谷も無いので滑らかにパワーが上がっているのが分るが、実際乗っていてもそんな感じ。比較的安心してアクセルを開けられて乗りやすい気がした。NSRマニア的にはもっとドッカンと暴力的にパワーが出る方がいいようだが・・・。
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