サーキットで曲がれない

抜群の旋回性を誇る90NSRで曲がれない。乗り方に問題アリ・・・(07/07/23〜07/12/21)

7月 タメで抜重出来るか、検証してみた
コーナーリング時に「タメ」が大切だという有名ライダーがいる。タメとはリーン直前のブレーキング時、身体を前方に投げ出すようにして抜重することらしい。こうすることでフロントタイヤへの荷重が減り、遠心力も軽減出来てその間にバイクが曲がるという。本当だろうか、試しに実験をしてみた。
ホイールを前後に付けた木片をバイクに見立て、その上にライダーに見立てたガムテープを乗せ、これを斜面の上で転がしてキッチン計に当て、衝撃の強さを計ってみた。すると確かにガムテープを「固定」した時より、転がって「前に移動」するようにした時の方が衝撃力が少なかった。ということは体を前に移動させれば本当に抜重出来るということか。
■へんてこな実験をしたせいで、体を前に移動させる癖が付いてしまったかも。サーキットを走るようになると、その癖が大きな問題に・・・。

7月 バイクに掛かる遠心力について考えてみた
90NSRをカーゴに積んで運搬していると、車のハンドルをほんの少し切っただけでバイクがぐっと倒れ込もうとするのが良く分る。例えば左に曲がろうとして、車のハンドルを左に回し始めた瞬間にはもうバイクが右側に倒れ始める力を感じる。進路が微妙に変わっただけでこれだけクイックに遠心力が掛かるとはびっくり。
■遠心力の強さにますます臆病に。遠心力を逃がすようなフォームがいつまでも矯正出来ない要因のひとつ。

07/07/23 内足と外足の切り替えでコーナーリング
内足に荷重すれば確実にリーンしてくれるが、そのままだと回り込めなくて、クリッピングポイントにも付く事が出来なかった。そこでコーナーリングの途中で外足荷重に切り替えるように練習してみる。これだとコーナー後半に旋回力が増すようでイケる感じ。たぶん、外足を踏ん張る反力で上体がイン側に落ちて、バイクをより内側に引き込む力が生まれるからだと思う。
■サーキットで90NSRを走らせるが、コーナーがちゃんと曲がれない。抜群の旋回性を誇る90NSRなのになぜ? 乗り方に原因があるのは分かるが、どこが問題なのかが分からない。

07/08/04 早めにリーンを開始するように変更 その1
88テラでリーン開始のタイミングを早める練習をしてみた。写真はサーキットでの90NSRの画像。第1ヘアピン入口のこの辺りではもうフルリーン状態にしておきたいところ。公道では思い切った練習が出来なかったが、それでもタイミングの雰囲気だけはつかめたかも。
■「リーン開始が遅い」との指摘を受け、それを直すことで曲げられるようになるかと練習。

07/08/01 早めにリーンを開始するように変更 その2
ライディング教本でよく見かける左図の赤いセオリーライン。いままでこのラインをどうトレースすればいいかイマイチ分らなかった。今回「早めにリーンを開始するように」練習していると、図の青いラインを身体が通るように意識して走ると、バイクがうまい具合にセオリーラインを通ってくれることが分った。特に大切なのは黒破線円の部分。身体をイン側に残しながら、バイクのタイヤの接地面がアウト側を大回りする感覚。身体の通るラインを意識してアプローチするとずいぶん手前からリーン出来るようになってきたのだ。このままもう少し練習、検証してみよう。
■この頃はとにかくラインが問題だと考えて練習を続ける。本当はただ思い切ってリーンさせられないだけなのだが・・・。

07/08/07 バイクを寝かして曲がる練習
いままでハングオフ姿勢で腰を下に落としていたのを、出来るだけ落とさないようにしてリーンしてみる。この方が「バイクを寝かして曲がる」感覚がつかみやすい気がするのだ。これで早めにリーンを開始するようにコーナーにタイミングよく飛び込むと、いい感じで遠心力を感じながら走れた。次回はもう少し減速を弱めて、高い進入速度でも抜けられる練習をしてみることにする。それと、まだ少し「膝の落とし」が大きいかも知れない。
■「無理ヒザ」で荷重が逃げていたと反省。ただ「普通」にリーンさせるのは意外に難しい。

07/08/23 サーキット走行のための練習
上りのヘアピンカーブで練習。狭い幅員でつい進入速度を緩めてしまう。入口付近で大きく向き変えが出来る自信があればいいんだが・・・。写真をみるともう少し腰を引き加減にして、身体でイン側にバイクを引き込むようなカタチにしなければいけない気がする。ここが要改善ポイントかも。リアタイヤにもっと負荷をかけるようなターンが必ず出来るはずだ。
■公道では問題なくても、サーキットに行くと曲がれない。公道でサーキットをイメージしながら走る。

07/09/15 教習ビデオを見て その1
自分の乗り方の間違いを思いついた。それはリーニングポイントで身体の動きがバイクにしっかり伝わっていないという点。バイクをクイックにリーンさせるのが恐くて、身体は大きく移動させてもバイクはそのままという感じなんだと思う。そう思って写真を見直してみるとやはり身体だけ下に滑り落ちているような格好。もちろん旋回中ならこれでも悪くないと思うが、リーンの最初にバイクだけ残して身体だけ倒れてしまっては曲がらないのは道理。たぶん、これを直せば次のステップが見えてくる気がする。
■同じ90NSRに乗るビデオの「先生」のライディングをみて、自分との違いを考える。

07/09/06 教習ビデオを見て その2
教習ビデオを見て思ったことをサーキットで実践してみた。いままでリーニングポイントで身体だけ落としていたために荷重が抜けていた点を矯正。人車一体で一気にフルリーンさせてみた。そしてすぐにブレーキを放してセルフステアを引き出す・・・これがうまくいったようでコーナー前半でターンを完了して、スロットルを開けながらヘアピンを立ち上がっていくことが出来た。あとは少し後ろ乗りのフォームに変えてみたい。イン側ステップのつま先立ちをもう少し緩めて、ステップの前の方に足を置くと膝が横に張り出していい感じになる気がする。
■少し思いっきりの良さが出てきて、その分、少し曲げられるようになってきた感じ。

07/10/21 リーニング練習 その1
88テラを1時間ほど走らす。図のように腰の辺りに重心というか、回転軸のようなものを感じながら、ここを中心に上半身と下半身を回転させるようなイメージでリーンしてみる。腰を支点、上半身を力点、そして足元が作用点ととらえるとテコを動かすような動きだ。テコの原理からすると力点は支点から離れていた方が楽。なるほど上半身を高い位置からリーンさせると簡単に勢いよくリーンしてくれた。あまり勢いよく「回転」させるとタイヤが保たない気がするが、こんな意識だと、イン側ハンドルバーへの荷重、イン側ステップへの荷重、そしてリーニングのタイミングがぴったり合うように思う。
■頭の中ではきれいにリーンさせているのだが、実際は怖くてちゃんとリーンさせていないと思う。

07/12/21 前乗り矯正
30分ぐらい88ロスに乗ってみると、ふと、いままでのような「前乗り」ではブレーキリリースのきっかけがないとちゃんと曲がれない気がしてきた。「尻の位置はちょうど肛門がリアサスの真上に乗って荷重をかけているような位置がいい」とアドバイスも受けた。実際のリアサスの位置はずっと前だが、たしかにリアサスをダイレクトに肛門で押す感覚のする位置がある。いままでの尻の位置はここより少し前だ。あらたな尻の位置だとターンのきっかけは、外足の内股、ヒザ、くるぶしで引き込む感じになる。これは「高い位置」から一気に倒し込むのに相応しい気がするし、上体をバイクのイン側に入れ込むフォームも取りやすいと思う。ハングオフの方向はいままでの「前下」ではなく「横」。このフォームでなら、ノーブレーキで高速コーナーに入っていくイメージがつかめるかも知れない。
■問題はやはり「前乗り」と「前方への体重移動」にあるようだ。もっと普通のポジションでリーンの練習を続ければ良かったかも知れないが、ここで冬期に入って一時中断。練習は2008年のシーズンインまでおあずけ。

SINCE 2004.05 (C)take4-web All Rights Reserved.