SHOEI X-9をペイントする
08/08/1、今度はSHOEIのX-9をペイント。後頭部のアローボーテックスベンチレーションは両面テープとビスで留めてあるので、スライドレバーを外してその下のビスを外す。額のトライレクトインテークは全て両面テープ留めなので慎重にメリメリと剥がす。口元のロアエアインテークカバーは内装を外して後ろからビスを外さなければダメだった。まずは帽体とダクトを全て#800のペーパーで水研ぎして足付け。今回もベースの白を生かして使うので、下地が透けてこないようにエッジは極力削らないように丁寧に作業。
ファイアーレッドを塗る。トライレクトインテークは3重構造なので少々やっかい。左右にスライドさせても色の境がおかしくならないように注意してラインテープでマスキング。
センターラインから等距離になるように計測して、左右対称のデザインを描く。5mm幅のラインテープが使いやすかった。
アローボーテックスベンチレーションを仮留めしておいてマスキング。デザインにベンチレーションがかからなければ簡単なペイントなのだが・・・。
スライドレバーも塗り分けなければいけなかった。ここは木工ボンドを塗ってマスキング。ペイントしてからボンドを剥がせばきれいにラインが出来る。ラインテープを使うと完全に密着させるのが難しく毛細管現象でラインテープ下にペイントが滲んでしまうのだ。
ファイアーレッドを塗って半日置いて、次にウルトラマリンを吹く。ダクト類も塗り分け完了。スライドする部分も最後に固いウレタン塗装をかけるので、たぶんペイントが剥離しないで使えると思う。
口元のYDSマークを製作する。パソコンでアウトラインを製作し、トレーシングペーパーにプリンターで印刷。これをスプレーのりでカッティングシートに貼付ける。このスプレーのりはアクリルボンドだが、薄く使えばあとでカッティングシートからきれいに剥がれる。
艶消し青のカッティングシートにトレーシングペーパーを貼る。あとは定規とデザインカッターを使って出来るだけ正確に、美しく切り抜く。そのために下図のトレーシングペーパーがしっかりカッティングシートに密着していなければいけないのだ。
こんな感じにラインだけ残して、余分なカッティングシートを剥がす。この時点でトレーシングペーパーは剥がしておいた方が良さそう。
マスキングテープをリタックシートのように使いヘルメットに貼り込む。3D面なので普通のステッカーなら歪んで貼れないところだが、これはライン状なので、ピンセットでつまんで位置を微調整し、ゆがみを取りながら貼り込む。
トレーシングペーパーを剥がし、マスキングしてファイアーレッドをプシュー。
YDSマーク完成。カッティングシートのためペイントよりもやや厚みがあるが、これをペイントで仕上げるのはちょっと無理っぽい。
普通なら次にアクリル系のクリアを吹いて捨てクリアにするところだが、今回は直接ウレタンクリアを吹く。ヘルメットのペイントの部分は基本通り#800のペーパーで足付けをしておいた。ちなみに、この足付け作業は本当に必要かどうか・・・。もし足付け無しでウレタンクリアを吹いても大丈夫なら楽だし、もっときれいに仕上がるのだが、どうなんだろうか。いつか実験してみたいところ。
X-9のシールドのフチゴムは折り返しになっているので、そのままでは帽体との境目が見えない。そこでテープで折り返しを伸ばすようにしておいて、帽体との境界をマスキング。これでウレタンクリアを吹く。
YDSマークもウレタンクリアで埋め込んだ。
SHOEIステッカーもウレタンクリアの下に埋め込み。そして3日間硬化させたあと、またマスキングして#2000のペーパーで軽く水研ぎ。さらに極細コンパウンドで磨いて、仕上げは鏡面仕上げコンパウンドを掛けて完成。
アローボーテックスベンチレーションを取付ける。0.45mm厚の両面テープを3箇所に貼り、中央のビスを留めて、スライドレバーをはめ込む。ベンチレーションも全てウレタンクリアを吹いてあるが、エッジが多いので#2000を掛けるとすぐにペイントまで削れてしまう。ここのウレタンクリアは吹き放しの方がいいようだ。
トライレクトインテークを組み立てて取付ける。接着は0.8mmの肉厚両面テープで。
12日で仕上がったペイント。ベースカラーも捨てクリアも省いてあるので激早仕上がりだった。
88NSRメンテナンス | 88NSRレストア | 90NSRメンテナンス | サーキットを走る | ギャラリー | 乗り方を勉強 | 装備を製作