革ツナギにネームを縫い付ける

09/01/26。新しく購入した革ツナギの胸側はスポンサーワッペンでメークアップ出来たが、背中側は素っ気ないデザインでやはり少し物足りない。そこで、背中側には自分のネームを縫い付けることにする。

ネームの定番仕様は革を二重にしてフチ取りをつけたWネーム。しかし、これを自分で製作するとなるとかなり大変なので、福岡市のカスタムウェアショップに製作を依頼、1文字600円で「TAKE4」の5文字を作ってもらった。

縫い付けの道具はワッペン取り付けの時に用意した物。右から工業用ミシン針16号。ドリル用ピンバイス。毛糸用とじ針13号。両面テープ。ミシン用ステッチ糸20番。

美しく縫い付けるにはステッチの間隔が揃っていて、かつラインが真っすぐでなければいけない。そこでトレーシングペーパーにドットを4mm間隔でプリントして、これを元にあらかじめネームに穴を開けておいた。4mm間隔はけっこう広そうだが、縫い締めるとステッチが沈み込むので4mm間隔でもかなり目が詰まった仕上がりになる。

この穴に針を通して縫っていけば、ステッチがきれいに仕上がるというワケ。穴は出来るだけフチぎりぎりに開けた方があとで文字のカタチが崩れなくていいが、あまりぎりぎりだと薄いレザーベースが切れてしまうので注意。

背中の整流パッドのコブの中身は取り外せるようになっているので、まずはこの発泡ゴム製の中身を抜く。

この革ツナギはインナーメッシュが外れないタイプなので、インナーメッシュにあるパッド取り外しの隙間を大きく開き、クリップで固定。この隙間を使ってネーム縫い付けの内側の作業をする。

例によって工業用ミシン針をピンバイスに取り付けて、手縫いで「ミシン縫い」。最初にマスキングテープであたりを付け、5文字を両面テープで仮貼りして全体のバランスをチェック。ゆがまないように縫い付けなければ・・・。

ミシン糸はほつれ防止にロウを擦りつけておいた。表からミシン針を差して、裏側に出来た表糸のループに裏糸を通す。裏糸には先端の丸い毛糸用とじ針を付けて、裏糸をループに通しやすいようにしてある。

ネームがひきつらないように両面テープで固定して縫い付け。両面テープはネームを完全に縫い付ける前に少しずつ剥がす。

裏側に出来たステッチも真っすぐでいい感じ。これならミシンで縫ったのとほぼ変わらない出来映えだ。

革のつなぎ目の分厚い部分も工業用ミシン針なら苦もなく突き通る。コツは革に対して直角に刺すことと、90°くらいの幅で左右回転させてねじ込むこと。

立体的な整流パッドの上にきれいにネームが縫い付け出来た。

これで背中側も少し華やかになっていい感じ。

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