フリー走行その16〜その20
90NSR250R SP SP仕様
93TZR50R SP仕様
88NSR250R SP
その他
その16 11/07/11
天気晴れ、10:00AMから50分の走行。
気温30℃、湿度76%。
メインジェット #172(リアバンク)----#175(フロントバンク)
ジェットニードル J2BC-3段----J2BB-3段
スロージェット #42----#42
エアスクリュー 1+3/4戻し----1+1/2戻し
サスセッティング前後標準、混合比1:40
今回はスロットルを開けながら(当てながら)、体重をかけてバイクをターンさせるのが課題。
1.でブレーキングとシフトダウン。2.でブレーキを解放しながらリーン開始。そして3.でスロットルをパーシャルから少し開けつつ、クリッピングポイントに寄って行く。4.で立ち上がり。
※赤は走行ラインで、青はブレーキング、オレンジはスロットル開度のイメージ。
第2ヘアピンの「3」の部分。思いっきりよく身体をバイクに預けてイン側に倒れ込むようにする。そのままでは倒れてしまうが、ここでスロットルを開けると車体が起き上がる力が働き、リーンのバランスが取れる。意識としては、スロットルを当ててバイクを立ち上がらせておいて、それを押さえるように身体を完全にバイクに預ける感じ。すると狙い通り、スロットルの加減だけでクリッピングポイントにちゃんと寄っていってくれた。いままではスロットルを開けると外にはらんでしまって全然曲がれなかったのだが、これは収穫。
メモ/クリップ手前から排気音が大きくなるようなタイミングで立ち上がることが出来れば成功か。一度、スロットルを開け過ぎてリアが前に出てきてしまったが、前へ進む力も面圧も弱い状態でスロットルをワイドオープンしてはいけないようだ。これはコーナーリングスピードがもっと速ければ防ぐことが出来る気がする。
問題点は、「2」の部分。このタイミングがイマイチよく分かっていないので、減速し過ぎてしまう感じ。それでコーナーリング全体のタイミングが狂ってしまい、ラップタイムも向上しないのだ。
たぶん、「3」の部分でうまくいったように、この「2」のリーン開始部分でもしっかりと身体でバイクを押さえつけることがポイントになる気がする。例えば、ブレーキリリースで前に飛び出すバイクを引き戻すような意識で身体でバイクを倒し込めたら・・・。いまはこの「2」では身体がすごく不安定な状態で、速度が落ちるまでハンドルバーを押してこらえているような感じ。これではダメだろう。
90NSRは軽い。そのままではまったくタイヤの面圧が無いような状態なので、ライダーが積極的にバイクを路面に押し付けてやる力を作り出さなければいけないようだ。いま思っているのは、相反する2つの力を常に与えておくことが90NSRを操るキーのような気がする。
もしかしたら、今回は「3」でスロットルを開けてバランスさせたが、「2」での速度が高ければ、強い遠心力がバイクを立ち上がらせるので、そのままスロットルオフでも身体をバイクに預けて「3」になだれ込めるのかも知れない。その辺りを次回、試してみたい。
その17 11/08/11
天気晴れ、9:00AMから50分の走行。
気温32℃、湿度75%。
メインジェット #172(リアバンク)----#175(フロントバンク)
ジェットニードル J2BC-3段----J2BB-3段
スロージェット #42----#42
エアスクリュー 1+3/4戻し----1+1/2戻し
サスセッティング前後標準、混合比1:40
今回のテーマは、リーンの際、遠心力でアウトサイドに起き上がるバイクに支えてもらうイメージで、身体をバイクに十分に預けるようにしてイン側に引き込むこと。それにより減速し過ぎずに進入するのを目指す。また、リーンの直前にシフトダウンし、回転数が落ちない間にターンに入るというタイミングを身につけること。さらに、クリッピングポイントをコーナー奥にとることで、直線的に脱出し、スロットルを大きく開けられるラインを取ること、の3つ。
写真右端の45Rは、いつもなぜかスロットルを開けられないポイント。走行中はなだらかなカーブに見えてしまい最短距離のラインを通ってしまうのだが、こうして見るとちゃんとしたコーナーなのがよく分かる。ここは大回りでもいったんアウトに出てからアプローチしないとスロットルを開けられる直線部分が作れないのが確認出来た。
第1ヘアピンからの立ち上がりで3速に上げ、この第2ヘアピンでまた2速に落として飛び込んでいく。リズムはかなり良くなったと思うが、使用する回転数が低過ぎてダメだと思う。ファイナルが合っていないと言うより、スロットルの開け方が悪いのだ。すべての箇所でもっとしっかりとスロットルを開けるようにすれば、ギア比も合ってくると思うのだが・・・。また、ステアリングをややイン側に切るようにするリーンだと、クリップに寄っていくラインが取りやすかった。ただしフロントがスキッドを起こし出したので、やり過ぎはまずい感じ。
その18 11/09/29
天気晴れ、1:00PMから50分の走行。
気温25℃、湿度64%。
メインジェット #175(リアバンク)----#178(フロントバンク)
ジェットニードル J2BB-3段----J2BB-3段
スロージェット #42----#42
エアスクリュー 1+1/2戻し----1+1/2戻し
サスセッティング前後標準、混合比1:40
セッティングが少し濃いかと心配したが、トルクもあったし、12,000rpm以上回ったのでこれで良かったように思う。
今回の課題は、水平捻り込みで身体を上から被せるようにバイクをリーンさせ、リーン開始時の初速を保ったままターンに入れるようにすること。要するに、突っ込みの勢いをそのままにバイクの向きを変えることで、進入速度の高いコーナーリングを目指したのだが・・・。
水平捻り込みでクイックにリーンさせるには、コーナーが広く長過ぎ、タイミングが合わない。そのため、身体をイン側にオフセットしておいてじわ〜と引き倒していく方法を取ったが、この方が恐怖感も少なく、サーキット走行には合っているように思えた。先回に比べ、エンジン回転数も上がっているし、自分なりによく曲がれているとは思ったのだが、タイム的にはまったく進歩がなくいささか気落ちしてしまう。
膝を擦らず、身体の重みをしっかりとバイクにかけてターンさせるのは出来ていると思うが、いかんせん進入速度が遅い。走っている時はもう目いっぱい、と思っていても、あとでチェックしてみるといままでに増してリーンアングルが浅いし、ラインもタイトで、もっと勢い良く突っ込まなければバランスの取れたコーナーリングにならないと感じた。やれやれ、だ。
身体を被せるターンがまだ身についていない中、これ以上速く突っ込んでいくのはミスってオーバーランする恐怖が頭をよぎる。いままのままでは難しい感じだ。
それでもこんな浅いリーンアングルで走っていままでと同程度のタイムなら、やはり方向性は間違っていない気がする。とにかく、もう少しコーナーリングスピードを上げないと話にならないわけだが、そのためにはやはり最初の進入速度が肝心だと思う。初速が違ってくるとその後のバランス取りもなにもかも変ってくるのだ。もう少し練習してみよう。
その19 11/10/11
天気曇り、1:00PMから50分の走行。
気温21℃、湿度58%。
メインジェット #175(リアバンク)----#178(フロントバンク)
ジェットニードル J2BB-3段----J2BB-3段
スロージェット #42----#42
エアスクリュー 1+1/2戻し----1+1/2戻し
サスセッティング前後標準、混合比1:40
気候が良くなり、パワーはちゃんと出ていると思うのだが、タイム的には結局、先回より若干良くなった程度だった。
今回の課題は、横に倒す意識ではなく、縦に切り込む意識で進入速度を高めるようにすること。あるいはバイクがまだ正面を向いている早い段階でリーンさせて、進入速度を高める。しかし、これがオーバーランしそうで恐い。ブレーキを早めに離してしまえば勢い良く入っていけるのは分かったけれど、その勢いを深いリーンアングルで受け止めて旋回に持ち込む技術も経験もない写真の第1ヘアピンではどうしても減速し過ぎてしまう。そして第2ヘアピンも同じくスピードを落とし過ぎてしまう。
ブレーキを掛けずにアクセルオフだけで曲がれるような、そんな練習をした方がいい気がしてきた。それにしても、どこがどう悪いかが分かっていないのが一番やっかいだ。フォームを見るとそんなに悪い感じではないと思うのだが、なにかが違うハズ。もう一度リーンの基本から考えて直してみたい。
その20 11/11/30
天気晴れ、1:00PMから50分の走行。気温20℃、湿度62%。
メインジェット #175(リアバンク)----#178(フロントバンク)
ジェットニードル J2BB-3段----J2BB-3段
スロージェット #42----#42
エアスクリュー 1+1/2戻し----1+1/2戻し
サスセッティング前後標準、混合比1:40
11月末にしては異常に暖かい1日。路面に触れてみてもかなり暖かく、コースコンディションは最高だった。
今回の課題は、しっかりとスロットルを戻しリーンに集中することで、勢いを保ったままコーナーに進入すること。シフトダウンでスロットルをあおるとリーンの体勢が整わず、ついブレーキを掛け過ぎてしまう。意識的に完全スロットルオフを心がけて突っ込んでいかなければ・・・。
完全スロットルオフの意識で進入する課題は、まァ、ある程度クリア出来たと思う。シフトダウンを間引いたのも飛び込む際の余裕につながったと思う。今回ラップタイムのベストは1:03.949。サーキットを走り出した3年前でも1:03.130だったので、ようやくスタートラインに戻ったという感じなのだが、走り方は良くなってきたと自分では思う。
また今回、一番効果的だったのは完全スロットルオフよりも外膝の使い方で、外膝と外腕で壁を作るようにして、このイン側に上体を入れるようにしてリーンしてみた。これだとバイクと身体が一体となって動き、あまり恐くなくリーン出来たのだ。写真の第3ヘアピンでは、まだ少し怖々とイン側の膝を落としているけれど、上体の感じはこのスピードでならいいと思う。さらに上体を伏せ、インに落とせたらもっと高いスピードでも大丈夫なはずなので、これは今後の課題だ。
・・・・メモ・・・・
■タイムアップのためにその1
ラインが弧を描いているとスロットルを開けられない。直線部分を作ってここでタイムを削る。
■タイムアップのためにその2
速度一定の時間はタイムロス。コーナーのエイペックスに向かって減速状態になっているか、立ち上がりで加速状態になっているか、どちらかの状態にしておく。
■タイムアップのためにその3
リーン開始直後でしっかりとフルリーンさせ、ここで大きく方向を変える。上の写真でいうと一番左端の位置での動作がポイントだと思う。特にこの点を次回の走行までによく考えておきたい。
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