ハイゼットカーゴをトランポにする

ブリヂストン走行会のために、NSRのトランポ(トランスポーター)が必要になった。そこでマイカーのハイゼットカーゴをトランポにすることに・・・。はたして軽自動車にNSRがちゃんと積めるか。まずは折畳式ラダーレールをヤフオクでゲット。中国製¥7,000。長さ1,825mm、幅295mm、折畳み時の長さは930mm。アルミなので7kgと軽いのがいい。滑り止めもついていてよく出来ているが、ヒンジ部分が脚立のようなスチールで強度はイマイチ。ただ、これで200kgの耐圧性能があるらしいので、145kgのNSRなら十分過ぎるぐらいだ。

ハイゼットカーゴのリアシートを倒し、荷室フロア長を計ったら1,700mmしかなかった。NSRは1,985mmなので、ぜんぜん無理。仕方ないので助手席のシートを外す事に。このシートの下がエンジンルーム。フタを兼ねるシートベースを跳ね上げ、下からナットを外せば簡単にシートが取り外せる。

ほぼフラットに助手席まで長いスペースが確保出来た。これなら600ccぐらいのバイクでも詰めそう。ちなみにハイゼットカーゴの最大積載重量は350kg(1人乗り時)。フューエルインジェクション3気筒660cc、5速ミッション、50馬力。これは平成11年式で走行距離は102,000km。

ラチェット式の荷締ベルト(タイダウンベルト)を用意。1本¥580×4本。幅25mmで長さ5mだ。ちゃちな感じだが、これで最大荷重350kgだとか。4本も使えば十分だろう。

リアシートあたりの鉄板に最初から8mmのボルト穴が左右に2つずつ付いていたので、これにマルカンボルトを取り付けた。大きめのワッシャーをかまして強度をアップ。下の鉄板が薄いけれど、たぶんこれで大丈夫だろう。

フロントタイヤはこんな感じで元助手席だった位置に。すこし凹みが付いているのでフロントタイヤが止まってちょうど良い感じ。ただ、下のエンジンからの熱で鉄板がかなり熱くなるので、あとでもう一枚、不燃シートを被せておくことにした。

ハイゼットカーゴのリアゲートの高さが1,120mm、NSRの高さが1,105mmなので、ぎりぎりセーフ。無事、NSRを積み込めた。NSRは軽いので踏み台などなくても、このラダーレール1本を使ってひとりで積み降ろし出来ることが分った。ハイゼットカーゴの荷室幅は1,350mmぐらいだが、こうして見るとかなりスペースに余裕がある感じ。

サイドスタンドの下には12mm厚の板を敷いておく。NSRにはリアシートの下に積載用のフックがついているので、ここにタイダウンベルトをかけてテンションをかける。リアサスペンションを沈ませてリアで固定する方法。普通はフロントサスを沈ませてフロントで固定するが、これは「逆積み」という感じだ。フロントのステムにもタイダウンベルトをかけて、これは飛び出し防止にする。もちろん、反対側にも同じように2本かけて、計4本のベルトで固定だ。実際にNSRを積んでバイクを左右に揺すってみると、車ごとゆさゆさと揺れる。しっかりバイクが固定されている証拠だ。

リアタイヤを市販のタイヤストッパー2個を使って固定。ゴムバンドをカラビナでつないでテンションをかけ外れないようにした。ギアは1速に入れておく。フロントブレーキはかけない方が力が逃げていいらしいので、そのまま。

純正の荷室シートではタイヤストッパーの底の爪で穴があきそうだったので、3mmの分厚いゴムシートを買ってきて敷いてみた。幅500mm、長さ1,000mm。これがけっこう高くて¥2,680ナリ。だが、これならタイヤストッパーも滑らずいい感じ。また、タイヤストッパーの内側に通してしたゴムバンドが切れそうだったので、一番外側の支柱部分に回すように変更。

荷室の上部にも6mmのボルト穴が開いていたので、ここにもマルカンボルトをつけて革ツナギなどを吊るせるようにしてみた。

20リットルの携帯ガソリン缶も用意。消防法でスチールの缶でないとガソリンを運べないのだ。カーマで安売り¥2,480。あとメンテナンススタンドや、工具など積まなければならない物がたくさんあるが、一応、これでハイゼットカーゴのトランポ完成。

これが全部の装備を積んだところ。助手席をつぶしたので荷台の方にはかなりスペースが出来て、まだまだ荷物が積めそうだ。

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