ミニバイク耐久レース 07春

2007/5/5(土・祝)、2回目のミニバイク耐久レース参戦。今回も先回と同じTZR50Rを使用。ゼッケン番号を同じにしてもらったのでナンバーを貼り替えなくて済んだ。朝6:00自宅を出発、1時間弱でサーキットに到着した。

先回、焼きが入って割れ落ちてしまったスプリングの代わりにステンレスワイヤーを使ってサイレンサーを止めておくことに。ワイヤーツイスターでクルクル。これで車検OK。結局レース最後まで問題無く保ってくれたけれど、次回は1本でいいからスプリングを用意しておくことにしよう。

タイヤの空気圧はフロント120kPa。リア130kPaにセット。これは先回より10kPaさらに下げておいた。かなり低い気もするが、Kさんによると100kPaでもいいし、ミニバイクレーサーの中には100kPaを切る空気圧で走るライダーもいるそうだ。接地面が増えてまた面白いコーナーリングが出来るとか。それを聞いて安心。朝7:30、くもり、気温20℃、湿度69%。

ハイオク4リットルにカストロールA747を160cc混合。今回も25:1の混合比でいく事にする。無精してメスシリンダーで撹拌して、しっかりと混ぜ合わせる。ちなみに、もともと1リットルほどタンク内に燃料が残っていて、練習走行1時間とタイムアタック30分用でこの4リットル分を給油。そして決勝用に8リットルをあとでさらに追加。これでレース後にチェックしてみると3リットルくらい残っていた感じだ。

車検が済んだら朝8:00からブリーフィング。今回は15チームが参戦。天気が1日保ちそうなのが何より。俺の密かな目標はラップタイムで50秒を切る事だが、はたして・・・。

朝8:50から練習走行。今回のテーマは「上体をイン側に入れて、その荷重で旋回力を引き出すこと」。先回、いくらリーンさせても曲がってくれなかったので、その反省の上に立ったテーマだ。それと「ヒザをあまり開かないようにすること」。こうすれば自然に上体がイン側に落ちるのはNSR250Rで検証済みなのだ。ただ、一度にいろいろ考えながら走るのがちょっとキツい。それと普段、逆シフトで走っているので、シフトの仕方がこんがらがってしまう。シフトアップもクラッチレバーを使って操作。タイムは58秒程度。先回は53秒まで行ったのになぜ〜 自分ではあれから上達しているつもりなのにタイムが出ない。

練習では結局56秒程度しか出なかったので、新しいフォームに少し不安がよぎる。以前より確実に速く走れると予想していたのだが・・・。次のタイムアタックでは新しいフォームのことはあまり考えずにとにかく速く走ることだけに専念してトライ。それでも54秒程度。マシンの調子は良いし、グリップもバッチリなのにどうして?

今回のペアもKさん(51才)。Kさんもタイムアタックで54秒を出してきている。よく見るとフォームもつま先立ちのステップワークに変えてやる気満々。これは俺もなんとかしなければダメだ。そこでKさんに走り方をいろいろ聞いてみたら、1コーナーとヘアピンしかブレーキをかけていないという。そうだ、それを忘れていた。

先回、Mさんにミニバイクの特性を教えてもらっていたのに、すっかりNSRの乗り方に慣れてしまっていた。コーナー手前でブレーキをかけて曲がろうとするとその間にエンジンの回転が落ちてしまい、そのあといくらシフトダウンしても進まないのだった。まずはアクセルオフとシフトダウンのエンブレだけでスピードを落として、高い回転数を保ったままコーナーに進入しなければいけなかった。エンブレをかけるとタコメーターの針は14,000rpmまで跳ね上がる。NSRのつもりでいるととんでもない回転数で恐ろしくなるが、コイツはメーターを振り切るまで回るのだ。この辺りも忘れてしまっていた。

タイムアタックの結果は、15台中13位の54秒063。これにはがっくり。トップは80ccとはいえ44秒120。こんな短いコースで10秒も違うなんてどれだけ技量が違うんだろうと落ち込む。決勝レースでは「ブレーキをかけない走法」でやってやるゾと気合いを入れ直す。気温29℃、湿度35%。

午後1:05、ルマン式スタートで3時間耐久レースの幕開け。12番グリッドのマシンに駆け寄って2速で押し掛けだ。今回はのんびり行こうと思っていたら、案の定、最後尾に落ちてスタート。でもおかげでまずは前の2台を抜く楽しみが味わえた。あとはもうただひたすらトップ集団にラップされるばかり。

NSRのクセで3本指掛けのブレーキングをしていたが、急きょ中指1本掛けにしてみた。50ccならほんの軽いブレーキでOKのようだったからだ。それも1コーナーとヘアピンだけにする。しばらく走っていると少しずつこの走り方に慣れてきて調子が上がってきたが、写真を見るとリーンアングルにまだまだ余裕があってスピードが遅いのが分る。今回残念だったのは決勝中のラップタイムの記録が出なかったことで、自分がどこまでタイムを伸ばせたかは分らない。ただ、とても当初の目標の50秒を切れているとは思えなかった。

正面に見えるのが4コーナーで、最初ここもブレーキをかけて回っていた。思い出してみると先回はちゃんとノーブレーキで回っていたのに・・・。決勝中、試しに4速と5速を使ってそれぞれノーブレーキで回ってみたが、抜けたあとの幅員が広いので十分クリア出来る。なのにコーナー進入で「曲がれない」と感じてしまうのはやはり乗り方が間違っているせいだ。たぶん、コーナー入口でぐいっと最大リーンまで持っていき、そのまま力強く回り込めるというイメージが持てていないとダメなんだと思う。

2コーナーを見る。1コーナーを抜けたら3速にシフトダウンしてこの2コーナーに飛び込む。が、ついここでもブレーキをかけてしまう。レース中、これも試しに上体をぐっとイン側に入れてみるとバイクが急激に曲がり込み、イン側の縁石にぶつかりそうになる。ということはバイクはいくらでも曲がり込めるのにそれを身体が邪魔しているというわけか。

最終コーナーを抜ける。ヒザを閉じて上体もイン側に落としたフォーム。事前にイメージした通りの走りになっているのだが、これではどうもダメなようだ。今回は先回より各コーナーを1速ずつ低いギアで回っているせいで旋回性が高まった気はしたが、肝心のタイムが出ない。かといって1速高いギアでコーナーに飛び込む自信はない。たぶん回り込めずにコースアウトしてしまうと思う。

今回の収穫はKさんと二人でちゃんと3時間を走れたことだ。TZRももちろんノントラブル。レースは結局185周を走って15台中12位でフィニッシュ。レース後はヒザの内側がものすごい筋肉痛になっていた。これはイン側のステップを思いっきり踏み込んでいたせいだと思うが、この異常な筋肉痛が乗り方の間違いを教えてくれている感じ。あとでよく考えるとイン側のステップに力を入れるということは、上体を持ち上げようとしているのと同じだ。これがせっかく自然にイン側に倒れ込もうとする上体の荷重を邪魔しているんじゃないだろうか?

2回目のレース参戦を終え、翌々日、ヘルメットリムーバーやインナーメッシュを洗濯。そんな間にもいろいろ反省が頭をよぎる。まず、ブレーキをかけないようにすることを忘れていたのは痛恨のミスだが、もっと上体の力を抜いて自然にイン側に倒れ込む力を生かせば良かったとくやむ。もしかしたらイン側ステップ荷重とは逆に、アウト側ステップに荷重したフォームにしてたら良かったかも・・・う〜ん、ミニバイクレースはかなり手強い。

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